【かんたんフィニッシュ】

初心者向け かんたんフィニッシュ アイキャッチ 製作

本記事はガンプラ初心者の方向けに「簡単にカッコよく」ガンプラをつくれる方法

「かんたんフィニッシュ」の方法を紹介しています!

最後までご覧いただくことで「わずかな手間」で「カッコいいガンプラ」をつくれるようになります!

私自身が初心者なので、もの足りないことがあるかも知れませんが、暖かく見守っていただけると幸いです。

ではスタート!

かんたんフィニッシュとは?

「素組」したガンプラに「スミ入れ」をし、「トップコート」を吹いて「完成」させる方法です。

この方法を行うことで、パーツに陰影を付けられ、またプラスチックの質感を変えることができます。ワンランク上の仕上がりをかんたんに表現できる「かんたんフィニッシュ」。是非ご参考にしていただけたら幸いです!

工程

素組をしよう!

今回の「かんたんフィニッシュ」では「HGCE 1/144 エールストライクガンダム」をつくっていきます。

【キットの確認】

ランナー
説明書確認

それでは実際の作業をしていきます。まずはキットの確認をし、説明書を見て流れを把握しましょう。

【パーツの切り出し】

次にランナーからパーツを切り出します。ゲート跡を奇麗に処理するために、基本的には「二度切り」という作業をします。

ランナー切り1度目

具体的にはパーツを切り出す際に、一度目はランナーから少し離れたヵ所で切ります。

ランナー切り2度目

二度目は一度目で残ったゲート部分をギリギリで切ります。

※注意事項 一度のみでギリギリで切ると白化(ゲート跡が白くなってしまう)や、パーツをえぐってしまう可能性があります。

ニッパーはできれば模型用のニッパーが好ましいです。非模型用のニッパーの場合、刃先が太いものが多く、切りにくい場合が多いです。

ケロロニッパー全体
ケロロニッパー刃先アップ

私が愛用しているのは模型用の「ケロロニッパー」です。刃先が鋭いため切り出しやすいです。

・パーツを切り出す際は、刃こぼれを防ぐ為、刃先ではなく中心付近で切ると良いです。

【ゲート処理】

パーツを切り出したら、ゲート跡の処理をしていきます。手間に応じて(ヤスリ掛けやコンパウンド磨きなど)仕上がり具合が変わりますが、今回は「デザインナイフ」で処理する方法を紹介します。

デザインナイフでゲート処理

パーツに残ったゲート跡に刃先を当て、指に気を付けて、手前から奥に向かって徐々に削っていきます。※エグってしまわないよう、ゆっくり慎重に作業していきます。

・刃先の進行方向に、指などがないように気を付けましょう!

ゲート跡がパーツと平になったら処理完了です。

【シールの貼り付け】

付属のシールをゆっくりと丁寧に貼っていきます。

細かいシールなどは「ピンセット」があると作業が楽になります。

【パーツの組み立て】

ゲート処理を終えたパーツを、説明書通りに、またパーツをはめ込む順番や向きに十分注意して組み立てていきます。

【素組完成】

一通り組み立てが終わったら素組の完成です!

素組の完成

最近のガンプラはキットにもよりますが、初めから色分けがだいぶされております。付属シールで足りないヵ所を補うことで素組でもカッコよく完成します(`・ω・´)

次は「スミ入れ」作業です。

スミ入れをしよう!

スミ入れとは、モールド(パーツの表面にある突起やくぼみで出来ている線)や段差などを塗料で塗り、陰影を表現することで立体感を出す方法です。

主に「専用のスミ入れペン」、または「ビン入りスミ入れ塗料」で塗る方法があります。

ガンダムマーカースミ入れペンセット

こちらは専用のスミ入れペン「ガンダムマーカー」達です。写真左から、

・流し込みスミ入れペン

・スミ入れペン極細タイプ

・流し込みスミ入れペンセット

となっており、これらを使用してもスミ入れが簡単にできますが、今回は下記の「ビン入り塗料」でスミ入れ作業をしていきますので、また別な機会にご紹介できればと思います(;´∀`)

タミヤエナメルスミ入れ塗料

こちらが「ビン入り塗料」などです。写真左より、

・スミ入れ塗料(ブラック)タミヤ 

・スミ入れ塗料(ブラウン)タミヤ

・スミ入れ塗料(グレイ)タミヤ

・修正用エナメル溶剤 タミヤ

・綿棒

となります。

これらを使用して作業をしていきますが、基本的には黒系の塗料で行われることが多いので、今回は「ブラック」で作業を進めていきます。

※「青いパーツに黒でスミ入れ」「赤いパーツに茶色でスミ入れ」「白いパーツにグレーでスミ入れ」など、好みで塗分けて違った印象に仕上げるのも楽しいですね(^^♪

よく振ってかき混ぜる

まずは使用前にビンを振って、塗料をよくかき混ぜます。

筆の塗料の量を調整する

キャップを開けると、裏に筆がついています。そのまま使用すると多量の塗料が付着しているので、ビンの縁で軽く落として塗料の量を調整します。

スミ入れをしていく

モールドに筆を当てていきます。当てたヵ所から、塗料がモールドに沿って流れていきます。

1点だけでは流しきれない場合、別の点に当てて再度流し込んでいきます。

はみ出したヵ所など拭き取っていく

流し込みが終わったら、塗料が乾燥したのを確認した後、筆を当てた跡や、はみ出しを修正していきます。

エナメル溶剤を染み込ませた綿棒で、はみ出しヵ所に軽く当て、拭き取ります。

塗料乾燥前や力を入れて拭き取ると、モールドが浅いヵ所などは、スミ入れした分も拭き取ってしまうことがあります。慣れないうちは、軽めに当てて様子をみながら行いましょう!

スミ入れ後のパーツを確認する

スミ入れの完成です。塗り忘れや色の濃さなど、仕上がりを確認しましょう。

ではスミ入れ前(左)と、スミ入れ後(右)を見比べてみましょう!

素組
スミ入れ後全体
素組ナナメ全体
スミ入れナナメ全体
スミ入れ前頭部アップ
スミ入れ後頭部アップ
スミ入れ前腰部付近
スミ入れ後腰部付近
スミ入れ前足裏
スミ入れ後足裏
スミ入れ前シールド裏
スミ入れ後シールド裏

だいぶカッコよくなってしまった(;゚Д゚)

では最後の仕上げに行ってみましょう!

コート剤で仕上げよう!

コート剤は「パーツ表面のつやを調整する」「表面を保護する」などの目的で使用されます。

主に「光沢」「半光沢」「つや消し」の3タイプがあり、それぞれ「水性」と「溶剤(ラッカー)系」があります。

また直接コート剤を吹き付けられる、お手軽「缶スプレータイプ」と、エアブラシで吹くことができる「ビン入りタイプ」があります。

「光沢」はピカピカに、「つや消し」はその逆で落ち着いた質感に、「半光沢」はその中間位の仕上がりになります。

色々な種類がありますが、初心者さんにはお手軽な「缶スプレータイプ」で、においが少ない「水性」がおススメです。

・水性コートは、水性塗料の上から塗れる。においは少なめだが、塗膜は弱め。

・溶剤系は、アクリルや水性系塗料の上から塗ると、浸食してしまうので塗れない。においは強いが、塗膜は強め。

エアブラシの有無や、塗装環境、つやの仕上がり具合に合わせて選んでみてください。

今回は手軽にプラスチック感を消して完成させたいので、缶スプレータイプの「水性つや消しトップコート」を使用していきます。

各コート剤

参考までに、左から

・水性つや消しトップコート クレオス(今回使用する一般的なつや消しスプレー)

・水性つや消しプレミアムトップコート クレオス(キメ細かく白化しにくい)

・溶剤(ラッカー)系Mr.スーパースムースクリアーつや消し クレオス(白化しにくく、塗膜が強め)

キットを部位ごとに分解する

コート剤を吹きやすくするために、ガンプラを部位ごとに分解していきます。

分解せずにそのままでも良いですが、塗り残しが出やすいため、ある程度は分解したほうが良いと思います。

竹串を使ってコート準備
塗装用クリップでコート準備

分解したら竹串でパーツを固定(左)、塗装用クリップなどでパーツを挟む(右)などし、手が汚れない様に塗装できるように準備をします。

・トップコート使用時(特ににおいの強い溶剤系)等は、しっかりと換気をしましょう。

・外で作業するときは段ボールで囲うなど、周囲に注意して作業しましょう。

・マスクや手袋などがあれば着用しましょう。

トップコート剤の缶を良く振って

塗装直前にトップコートの缶をよく振ってかき混ぜます。体感的に上下に50回程は振った方が良いです。

トップコートを吹きつけていく

クリップを指で回転させながら上下左右と、まんべんなく吹き付けていきます。

・一度に厚塗りせず、表面の状態を確認しながらやや薄めに、全体的に吹き付ける。

・塗装面と20~30cmほど離して吹き付ける。

・雨の日や湿度の高い日は、白化する可能性が高いので避けた方が無難です。

トップコートを吹き付けたら乾燥台に挿して乾かす

吹き付け終わったら、乾燥させていきます。

写真のような乾燥台(ネコの爪とぎなどでも可)があると便利です。

乾燥時間については環境にもよりますが、晴れた日に室内で乾燥させて2~3時間ほどで触れるくらいになります。今回は1日経った時点で組み上げました。時間に余裕があり、安全をみるなら3日~1週間はそのままの方が良いと思います。

見た目は乾燥しているように見えても、中身が乾ききってない場合があります。

さて、乾燥したら最後、「至福の瞬間」と言っても過言ではない、最後の組み立ての時。ゆっくりと、じっくりと組み立てて、完成させましょう\(^o^)/

では、トップコート前(左)と、トップコート後(右)の比較をしてみます。

トップコート前 全身
トップコート後 全身

トップコート前 胸部
トップコート後 胸部
トップコート前 シールド
トップコート後 シールド
トップコート前 エールストライカー
トップコート後 エールストライカー

全体的に「つや」が抑えられ、落ち着いた質感になりました。

素組
トップコート後 全身

「素組」(左)と、「スミ入れ+トップコート」(右)との比較。

素組と比べてプラスチック感がなくなり、カッコよく仕上がりました!

終わりに

かんたんフィニッシュを終えて

完成した機体をみていると、うっとりしてしまいますね(〃▽〃)ポッ

 

最後に、プラモデルつくりは

・説明書通りにつくるもよし!

・ひと手間加えてカッコよくつくるもよし!

・全塗装などオリジナルカラーで自分専用機をつくるもよし!

・「かんたんフィニッシュ」でお手軽にカッコよくつくるもよし!

自由です!

思う存分、楽しみましょう♪

 

最後まで記事をご覧いただき、ありがとうございます!

ご参考にしていただけたら幸いです!

では、また!

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